東京、今夜は久しぶりの雪景色。
2月も始まった。
先月の初め、北陸・東北地方に旅に出かけた。
大積雪の中、電車は止まり、移動手段はバスのみだった。
そんな道すがら、巡り会わせた南小谷の名もなき川に
素朴で清らかな裏日本をみた。
以前から気にかかっていた冬の日本海を肌で感じたかった。
伯母さん会うと
気持ちが癒される
笑みがこぼれる
背筋がピンとなる
故郷の山口を想い
優しい気持ちになれる
今 その時間が何よりも
温かく感じられる
ありがとう
育子伯母さん
目と目が合った瞬間
ただならぬ存在感でそこに座っていたのは
飛騨高山の左官職人
挟土秀平さん
瞼の下の深い隈から想像させられる
壮絶な人生の色
どれだけしょっぱい涙をかじったのだろう
画廊に並べられた 土と自然との調和 生粋
自由で
陰を描いているようで
優しかった
温かみがあった
そしてすごく自然だった
これまでにない哀愁と人間の味を
生で感じた
俗世間を生き抜き闘い続け
今尚己を掘り続ける
挟土さんの職人としての在りかたに
感動した
親父の後姿が交差し
あの時の記憶が鮮明に描かれた
言葉を交わさなくとも伝わる匂い
何年ぶりだろう
こんな人に出会ったのは
熱い情熱が胸をこみあげてくる
嬉しかった