Stone workers of sylhet
2009年10月9日 金曜日
7年ぶりのバングラディッシュ。
ラマダン(断食)の月ということもあって、
猥雑とした町並みの中にもイスラムの祈りの鐘が街中に響いていた。
雨期の明けまじかのバングラは、湿度がとても高く
ジメジメとした日が続く。
そんな中、今回の取材目的地のひとつシレット地区へと向かった。
ここは、インド国境に近い町で、以前から採石場の町として栄え、資源の少ないこの国の建築材料として
全国各地に運ばれている。
推定で、2500〜3000人もの人々がこの町で肉体労働をしているという。
1日、3〜5ドル以下の賃金で、過酷な肉体労働に精を出す人々。川辺には、
無数のボートがそこに点在し、川底に溜まった石を潜っては汲み上げては小舟のボートに乗せ、
山積みになるまでそれを繰り返し、岸辺に持ち帰る。
老若男女、泥まみれになり、水、石、泥と格闘しながら毎日を生きている。
作業工程は、とてもシンプルなものだけど、今の現代に忘れ去られようとしている
手仕事の原点がそこに在った。そして、末端で力強く生きる彼らの姿勢から、
リアルな人々の息づかいを感じた。
ある労働者は、こう呟いた。
『お前は、日本に生まれ落ちただけでハッピーだ。
今の生活は、今後も俺たちは変わることがない。』
比べることになにも意味がないが、
感慨深い一言だった。
バングラ取材撮影を終えて
2009年10月8日 木曜日
帰国してから、時が経つのは早いもので
ひとつきの月日が流れました。
振り返ると、バングラで過ごした時間とても貴重でした。
取材先で、無心になってシャッターを押した時のあの感覚、
気持ちが揺れ動く瞬間、懐かしくも新鮮な感触がありました。
どのような時間を過ごし、
そしてどのような人との対話をしたか、
それが何よりもの人生の価値、財産のような気がします。
今年も、早いもので残すとこ後3ヶ月。
あっという間に年を越しそうな感じがしています。
先月に引き続き、もう暫く仕事のラッシュが続きそうです。
バングラディッシュから
2009年9月6日 日曜日
一昨日、帰国しました。
後日、バングラディッシュで感じたこと書きたいと思います。
追伸
又、8/22〜9/5まで携帯の方に連絡、メール送って頂いた方々、
こちらの諸事情で、確認返信できませんでしたことお詫び申し上げます。
もしよろしければ、再度、連絡頂けますと幸いです。
(photo:ダカ、バングラディッシュ国会議事堂周辺 建築:ルイス・カーン)
8/22〜9/4まで、バングラディッシュに滞在予定です。
ご用の方は、下記までご連絡お願いいたします。
nishijimayuji@hotmail.co.jp
先日、友人の写真展があり
そのお祝いにと新宿のお花屋さんに足を運んだ時のこと。
お店の奥から、背丈の小さな女の子が
『いらっしゃいませ』っと声をかけてきた。
いつも結婚式で撮影している花束も、
いざお店で買うとなると、不思議と見入ってしまう。
そして友人のことを想像し、想いが入る。
始めは、お花屋さんのセンスに御まかせしますとお願いしたものの、
彼女がセレクトしたひまわりの色が今ひとつで、再度発色の濃いひまわりに
セレクトし直してもらった。そしてボリュームも増してもらった。
そうして出来上がった花束は、僕の想い描いていた以上のものになって
仕上がり包装された。彼女に想いが届いたのか、とても嬉しかった。
予算はオーバーだったけど、
彼女の気持ちが嬉しくて多くお金を包んで渡した。
彼女が、『おつりは?』と聞いてきたが、
僕は、『いらない、ありがとう』といって立ち去ろうとした。
その時、彼女の潤んだ瞳は、美しさに満ちあふれていた。
きれいな瞳がとても印象的だった。
Motherhouse(マザーハウス)
2009年8月4日 火曜日
山口絵里子さんの『裸でも生きる』という
一冊のすばらしい本に出逢った。
本当に素直で、きれいな心をもちあわせた女性だと思った。
まっすぐな、生きる姿勢に泣けた。
感動した。
同世代に彼女のような人がいることが
とてもとても嬉しく思えてならなかった。
http://www.mother-house.jp/story/
トゥルース
トゥルース
真実だけが人の気持ちを動かす。
自分がみたその世界が真実。
一度、頭のなかにあるものをリセットした方がいい。
もっと感覚的に。
わたるのひとことが胸に響いた。
ありがとう。
多分それが本質だと思う
2009年8月1日 土曜日
気になったメールがあったので紹介します。
Forget about the profession of being a photographer. First be a photographer and maybe the profession will come after. Don‘t be in a rush to make pay your rent with your camera. Jimi Hendrix didn‘t decide on the career of professional musician before he learned to play guitar.No, he loved music and and created something beautiful and that THEN became a profession. Larry Towell, for instance, was not a professional photographer until he was already a famous“ photographer. Make the pictures you feel compelled to make and perhaps that will lead to a career. But if you try to make the career first, you will just make shitty pictures that you don‘t care about.”
Christopher Anderson
最近、自分の時間がつくれるようになって
図書館にて気になる本、資料を読みあさっている。
2度と繰り返されない日々の生活の中で、ふと今自分自身の生き方に問いかける。
何かが物足りない。
多分それは、自分が目指していた本来の写真と真剣に向きあっていなかったからだろう。
どこかで、逃げ道をつくりそこに甘んじていた僕がいた。
喰うことが目的になっていた。
これからは、もっと自分の気持ちに素直に生きようと思う。
既成の価値観ではなく、自分は自分だという覚悟をもって。